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ホーム  > NEWS&EVENTS  > 図書出版情報  伊藤栄寿『所有法と団体法の交錯-区分所有者に対する団体的拘束の根拠と限界』

図書出版情報 
伊藤栄寿『所有法と団体法の交錯-区分所有者に対する団体的拘束の根拠と限界』

2011.02.25
本書は、所有法と団体法が交錯する場面である、区分所有建物(マンション)に関する法制度を検討する。国土交通省の発表によれば、平成21年末時点で、全国の分譲マンションストック戸数は約562万戸、居住人口は約1400万人に達していると推計されている。日本の人口の1割以上が、区分所有という法制度を利用している。だが、その社会的重要性にもかかわらず、従来、民法学においては、区分所有にかんする理論的研究が十分に行われてこなかった。そこで、本書は、マンションに関する諸問題、その中でも、区分所有者に対して団体的拘束を行う諸制度を検討する。なぜなら、これらの制度においてこそ、所有法と団体法の関係が大きな問題となるからである。具体的には、多数決決議により規律されている制度、すなわち、管理・変更制度、復旧制度、競売請求制度、規約制度、建替え制度の根拠を、理論的に明確化し、実際の問題に対するアプローチの方法を明らかにすることが試みられている。検討の結果、区分所有においては、民法上の通常の共有とは異なり、団体的結合関係、すなわち、区分所有者の意思(団体法)が財産帰属関係(所有法)を規律しておらず、むしろ、所有法が団体法を規律している、ということが明らかにされている。

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