本文へ

バナーエリアへ

フッターへ



ホーム  > NEWS&EVENTS  > 第33回法学部学生討論会・法学部講演会が開催されました(11/19(水))

第33回法学部学生討論会・法学部講演会が開催されました(11/19(水))

11月19日(水)に、第33回法学部学生討論会(主催 愛知学院大学法学会)および講演会(主催 愛知学院大学法学部)が開催されました。


法学部では、毎年、学生の法律学習の成果を披露する機会として、また、第一線で活躍される外部の講師を招へいして、法律学に関する講演を行う、オールディの企画を開催しています。

今年度は、以下のスケジュールにおいて実施されました。

日程:平成26年11月19日(水)
場所:6号館5階 6501教室

<第一部(午前)>「学生法律討論会」10:00~12:30
問 題 長久手屋(ながくてや)質店の番頭であった甚(じん)兵衛(べえ)は、店主から店の一切を任されているのをよいことに、店のお金をこっそり使って、茶屋遊びにいそしんでおりました。ところが、ひょんなことから、店に出入りする魚屋の熊五郎(くまごろう)に、このことを知られてしまいます。店主に告げ口されてしまうことをおそれた甚兵衛は、熊五郎の殺害を決意するのでした。
 甚兵衛は、店の台所で、毒を入れたこんぺいとうを作ると、これを試供品のように包装した物を二つ用意して、丁稚の定吉(さだきち)を呼びました。「定吉や、これから隣町へ行って、熊五郎にこれを届けておいで。アパートの名前は、菖蒲池(しょうぶいけ)荘、熊さんの部屋は107号室だから、ドアの郵便受けに入れてくるんだ。今がちょうど、お昼の2時だね。後でまた別の用事をいいつけるから、早く帰ってくるんだよ」。「へーい」。いつもぼんやりしている定吉なら、怪しむこともなく言われた通りのことをするだろう、甚兵衛はそう考えたのでした。
 定吉は店を出て歩き出しましたが、部屋の番号を忘れてしまっては一大事ですから、「ひゃくなな、ひゃくなな」と歌いながら歩くことにしました。しばらく行くと、一人のお坊さんが路上でお説法をしておりました。「よいですかな、みなさん。人の世の苦しみというものは・・・」。人の世の苦しみからは比較的自由であるように思われる定吉でしたが、お説法がなかなか面白かったので、お使いのことなど忘れて、すっかり聞き入ってしまったのです。
 そのころ、自分が狙われているとも知らない熊五郎は、自宅で酒を飲みながら、商売で売れ残ったフグをさばいておりました。ところが、すでに相当出来上がっていたと見えまして、フグのはらわたを取り忘れてしまい、そのまま食べてしまったから、大変です。しばらくして、熊五郎は倒れ、そのまま3時5分には、死んでしまいました。
 一方、定吉は、ずいぶん長くお説法を聞いておりましたが、「いっけねえ、お使いの途中だったんだ。もう3時か!」とあわてて歩き出しました。「・・・よいかな、人間には、108の煩悩があるのじゃ。・・・おや、小僧さん、もうお行きかな?108の煩悩、よく覚えておきなされよ」。「お坊さん、悪いけど、こちとら、それどころじゃねえんだ。・・・急がなくっちゃ。隣町の菖蒲池荘の・・・、えーっと、そうだ、108号室だったな、ひゃくはち、ひゃくはち・・・」。そこからは速足で向かい、道草もあまりしませんでしたので、3時6分には、菖蒲池荘に着きました。「えーっと、ひゃくはち、ひゃくはち。あれ、107号室の前に、魚屋の天秤棒が立てかけてある。これ、熊さんのじゃないか。じゃあ、熊さん家はこっちかな。でも、番頭さんに言われたのは、108号室で間違いないはずだよなあ。うーん、どっちだっけ?今更帰って番頭さんに聞いても、怒られるだろうし・・・」。定吉は、悩んだ挙句、二つの包みのうち一つを107号室に、もう一つを108号室に投函し、立ち去りました。「これでいいだろう。早く帰んないと、また番頭さんに怒られらあ」(果たしてそのころ、甚兵衛は、長久手屋質店の帳場に座って、「定吉はまだか・・・」とイライラしながら、筆を動かしていたのです)。
 さて、この108号室の住人というのが、長久手屋質店の常連客でもある車引きの喜(き)助(すけ)とその妻お花(はな)であります。自慢の羽織を去年の暮れに質流れで失い、これを番頭である甚兵衛のせいだと逆恨みした喜助は、お花には内緒で、甚兵衛の殺害を決意し、裏ルートで入手した南蛮渡来の遠隔操作爆弾を、昨日のうちに長久手屋質店に設置しておいたのでした。そして、これから自宅で爆破スイッチを(お花に見えないように、こっそりです)押そうとしたところで、ドアの郵便受けに何か入った音がしたのです。郵便受けを開けてみますと、こんぺいとうの試供品が入っています。甘いものには目がない喜助は、すぐさま開封して食べようとしましたが、お花が、「何だいお前さん、あたしに半分くれたっていいじゃないか」と言うものですから、2人で半分こにいたしました。こんぺいとうを一息で食べた喜助は、改めてスイッチを押そうとしたのですが、毒の効きが速かったと見えて、その場に倒れこんでしまいました。それを見たお花は、食べかけたこんぺいとうをあわてて吐き出して助かりましたが、喜助はそのまま死亡いたしました。

 後にこのことを知ったお坊さんは、大変嘆いて、一首の歌を詠んだのでした。

愚かしき 菓子に秘めたる あやかしは  
瑕疵ある人の 証なりけり


以上の事実関係において、甚兵衛には、現行刑法典上、誰に対する、どのような犯罪が成立するかを論じてください(店のお金で遊んでいた点は除く)。その際、自説とは異なる考え方にも触れ、自説の方がなぜ優れているのかを説明するようにしてください。
<第二部(午後)>「法学部講演会」13:30~15:00
講 師早稲田大学法学学術院 教授
大場 浩之 先生
演 題「不動産所有権の移転時期-口約束だけで権利が移転する!?-」
<第三部>「討論会成績発表・表彰式・講評」15:10~16:00

Copyright(c) Aichi Gakuin University All Rights Reserved.