外交講座「海外での安全対策」(講師:阿部逸朗先生)の開催
2022年12月8日、外務省から阿部逸朗先生(領事局海外安全邦人課課長補佐)をお招きし、海外での安全対策をテーマに外交講座が開催されました。外交講座は、尋木真也先生の国際法IBの授業の一環で、7年連続で開催されています。
講座は、まず海外トラブル・クイズの頭の体操から始まりました。そして、安全(safetyとsecurity)や脅威(threat)についての概念的説明ののち、リスクマネジメント策としての防衛・抑止・承認についてお話しいただきました。
講座は、まず海外トラブル・クイズの頭の体操から始まりました。そして、安全(safetyとsecurity)や脅威(threat)についての概念的説明ののち、リスクマネジメント策としての防衛・抑止・承認についてお話しいただきました。
具体的な危険回避の予防策の第一としては、情報収集が挙げられます。この点について、アニメやビジュアルを交えた外務省の海外安全ホームページや、在外公館の提供する情報、たびレジの登録の重要性などについてご説明いただきました。こうした正確かつ時宜を得たな情報を得ることで、コロナ禍関連の誤情報の流布や、ウクライナ情勢を受けた航空便の制限等に対応できるとのことです。また、自然災害や一般犯罪、事故や病気に遭ったときも、外務省の提供する情報が有用であるとともに、大使館や総領事館が個別に相談に応じてくれるそうです。
お話の折々に、アフリカや欧米諸国など、さまざまな国での阿部先生ご自身の実体験に触れていただき、現実に危険に面したときの対応の難しさが身にしみてわかりました。海外にいると、気分が高揚している一方で、ほとんどの国は日本より危険が多いことを十分に認識することが重要であると感じさせられました。
質疑応答では、犯罪対策としての周囲への注意の仕方や、英語の学び方、言語が通じないときの対応策、犯罪手口の具体例や外務省の発出するスポット情報の発出内容などについて、学生から多くの質問がなされました。また、その流れで、アフリカ特有の犯罪や初心者にお勧めの海外旅行先にも話が及び、その1つ1つに阿部先生から丁寧なご回答をいただきました。
質疑応答では、犯罪対策としての周囲への注意の仕方や、英語の学び方、言語が通じないときの対応策、犯罪手口の具体例や外務省の発出するスポット情報の発出内容などについて、学生から多くの質問がなされました。また、その流れで、アフリカ特有の犯罪や初心者にお勧めの海外旅行先にも話が及び、その1つ1つに阿部先生から丁寧なご回答をいただきました。
長い間、コロナ禍による海外渡航制限が続いたため、学生間で継承されていなかった渡航上の注意等について詳しくお話をうかがえたことは、大きな財産となりました。霞が関から遠路ご足労いただき、貴重なお話をいただけたことに、心より感謝いたします。阿部先生、ありがとうございました。