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ある日の大学教員:学内研究会が行われました


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在学生の皆さん、受験生の皆さんへ

普段、大学教員は何をやっているのでしょうか。大学の講義やゼミは想像がつくかもしれませんが、教育に並んで力を入れているのが研究活動です(研究報告・論文執筆)。
このページでは、先日行われた学内研究会を紹介することで本学の研究活動(の極一部)についてお伝えしたいと思います。


先日、愛知学院大学法学・政治学研究会が開催されました。
研究会参加者は、憲法から政治学まで多種多様なバックグラウンドを有する本学の教員です。
今回の報告者は法学部講師の大角洋平(刑事訴訟法担当)です。
「黙秘権告知の機能と不告知の違法性」という報告タイトルのもと、黙秘権の保障根拠論からスタートし、
あるべき権利告知制度について、比較法・心理学・言語学研究等を参照しながら検討がされました。
一見、常識に反するような黙秘権をなぜ保障するのか、
保障するとすればどのようにしてそれを保障するのかにつき、心理学実験や経済学的見地から分析が加えられています。
そして、法的知識が不十分な被疑者・被告人に対して、情報格差の是正という観点からあるべき権利告知制度が提唱されました。
(写真は、黙秘権の保障根拠を説明したスライドです。)

質疑応答においては、同じく情報格差を問題視してきた消費者法の観点からのコメントや、
誰が権利告知の担い手になりうるか、どのようにすれば制度改革への合意調達を確保できるかといった政治学的観点からのコメントに加え、
提唱された法制度は権利論的性質を帯びたものなのか、それとも権利を保護するための予防的ルールといった性質を有するものなのかといった憲法論からの指摘等もなされました。
いずれも分野横断的研究会ならではのコメントであり、研究会は盛況のうちに終わりました。


愛知学院大学法学部においては、学内研究会を開くなどして研究者同士の交流を深め、切磋琢磨しています。
本学のスタッフは、このような研鑽を通じて、研究成果を発信しながら、
最先端の議論を参照することで質の高い講義を実現するよう努めています。


さて、日常生活を送る中で、講義を受ける中で、自学自習をしている中で....受験生・在学生の皆さんは様々な疑問や悩みを抱えることでしょう。それは重大な研究課題かもしれません。ぜひその疑問をゼミや授業等で投げかけてみてください。きっと、それはあなた自身が在学中に取り組み、解決すべき重要な社会的課題となるはずです。
本学のスタッフと一緒に、その問題に対して取り組んでいきましょう!