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澤村 航


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プロフィール

【氏名】澤村 航(さわむら わたる)
【職位】講師
【専攻】民事訴訟法
取得学位 修士(法学・大阪市立大学)
研究分野 民事訴訟における情報秘匿の自由と権利

自己紹介と学生の皆さんへ

 民事訴訟法を担当する澤村航と申します。生まれも育ちも大阪府出身です。
 実は私は、紆余曲折がありながら大学に入学し、そして同じように紆余曲折がありながら、民事訴訟法学の研究者の端くれになりました。何も持ちえなかった私を我慢して育ててくださり、また目をかけてくださった先生方のおかげで、民事訴訟法の勉強を続けることができ、教員としてみなさんに関わることができることになりました。
 さて、みなさんの中には、様々な深刻な悩みを抱えている人もいるかもしれません(人生は紆余曲折、本当に様々なことがありますよね。)。例えば、自分がもつ価値観と、社会から求められていることとのズレについてや、みなさん自身が社会から何らかのプレッシャーを受けてきたことが原因で無意識のうちに当然だと思い込んでしまっている価値観などに由来する問題について悩んでいる人もいるかもしれません。
 民事訴訟法の講義と演習では、民事訴訟法についての専門的知見をみなさんにお伝えすることがひとつの主たる目的となりますが、これとともに、上述したような悩みと向き合うための場所と時間を、民事訴訟法の講義と演習を通じて提供することもできればと考えています。私も研究者として、そして教員としてがんばりますので、一緒にがんばりましょう。

ゼミ紹介

 今年度担当している基礎演習Ⅰ(1年生ゼミ)でも、専門演習Ⅰ(3年生ゼミ)でも、専門演習Ⅱ(4年生)でも、法学の専門書等の講読を行う回を授業内容にとりいれています。具体的には、1年生ゼミでは法学の入門的なテクストを、3年生と4年生ゼミでは民事訴訟法学のテクストを講読しています。
 専門書や論文等を予習として一生懸命読解することを試みた後に、それらに書かれたテクストについて、ゼミで他の参加者と議論をしていると、同じテクストを読んできたのに、自分が他の人たちとはまったく違った読み方をしていたことに気づく経験をすることになります。そもそも、テクストの読み方は、読み手に開かれたものであり、多様な解釈が許されるものといえるのかもしれません。
 とはいえ、あるテクストについてゼミの他の参加者と議論を交わしていると、自分がいかに、それらのテクストを自分にとって心地の良い、自分勝手な読み方をしていたかに気づくこともあります。そして、そのような勝手な読み方(ないし誤読)が、自分がこれまで当然だと思い込んでいた考え方や知識や価値観に引きずられていたことが原因であったことに初めて気づくこともあります。さらに、自分とは異なる社会や国に生きる他者や自分とは異なる時代に生きた他者によって書かれたテクストを精確に読む試みは、自分がいま抱いている考え方への内省を必然的に促し、これまでの自分では知り得なかった知見に辿り着くことへと導いてくれます。これらのことに、実は私は大学で法学を学びはじめて初めて気がつくことができました。専門書等の講読を内容とするゼミは、他者との出逢いを、すなわち、自分とは異なる他者であるテクストの著者と、そして、ゼミに参加した他の人たちとの出逢いをもたらしてくれます。この参加者には、ゼミを履修してくださる学生だけでなく教員も含まれます。大学では、ぜひ様々な個人と出逢って、様々な価値観にふれてください。
 なお、以上のように、演習内容としての専門書等の講読について説明を行いましたが、私自身がみなさんにとって必要だと感じた内容の演習や、あるいは、演習の進捗状況次第で、ゼミの主体である学生みなさんの意思と選択を尊重できるような内容の演習を行う可能性も最後に付言しておきたいと思います(その限りで、「判例研究」や「事例検討」を内容とする演習を実施することもありえます。)。