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服部 朗


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プロフィール

【氏名】服部 朗(はっとり あきら)
【職位】教授
【専攻】少年法

出身大学・大学院 早稲田大学大学院 法学研究科 博士後期課程 修了
取得学位 博士(法学)
研究分野 少年法
研究テーマ 融合分野としての少年法
主要著書 〔単著〕
  • 『少年法における司法福祉の展開』(成文堂、2006年)
  • 『アメリカ少年法の動態』(成文堂、2014年)
  • 『少年法、融合分野としての』(成文堂、2021年)
〔共著〕
  • 『ハンドブック少年法』(明石書店、2000年)〔服部朗・佐々木光明編著〕
  • 『改訂新版 司法福祉』(生活書院、2017年)〔日本司法福祉学会編〕
主要論文
  • 「少年司法の社会的基盤」曽根威彦先生・田口守一先生古稀祝賀論文集〔下巻〕(2014年)
  • 「要保護性再考」愛知學院大學論叢法學研究58巻1・2号(2017年)
  • 「調査の位置づけとその課題」刑法雑誌58巻3号(2020年)
主な担当科目 少年法(手続)・(処遇)/刑法Ⅰ(総論)A/現代社会と犯罪

自己紹介

わたしの専攻は少年法です。
わたしと少年法との出会いは大学2年生のときに遡ります。北海道家庭学校という児童自立支援施設(当時教護院)の校長先生が書かれた本を読んで、ぜひその学校で実習をしたいと思ったのです。実習の資格もありませんでしたので、最初は断られましたが、やっと思いが伝わり、3年生の秋に1週間の実習の機会をもらうことができました。実習中は、学校の子どもたちと同じ寮に泊り、一緒に食事をし、風呂に入り、学習をし、作業をしました。そのときのことは、今でもわたしの脳裏にはっきりと残っています。

その後、わたしは大学院に進学し、縁あって愛知学院大学に赴任することになりました。今、振り返ると、あの時の実習がなければ、わたしは全く別の道を歩んでいたかもしれません。人の一生のなかには、大切ないくつかの出会いがあると思います。少年法は本当に難しい分野で思い悩むことしばしばですが、少年法と出会えたこと、愛知学院大学と出会えたことは、わたしの大きな財産となっています。

学生のみなさんへ

大学生活4年間は、長いようで、何もしないでいると、あっという間に過ぎてしまいます。法律を勉強することはもちろんですが、大学生活の中で何かにチャレンジしてください。資格をとる、スポーツに励む、友人をつくる。愛知学院大学の広いキャンパスには、いろんな可能性が秘められています。それを探すのは、君たちです。わたしたち教員は、そのお手伝いをしたいと思っています。

法学部からは様々な道が開かれています。わたしのゼミの卒業生をみても、警察官、中学・高校の教員、県庁や市役所の職員、裁判所職員、検察官、法務教官などの公務員、そして、様々な企業で活躍している多数の卒業生がいます。先日もゼミの同窓会がありました。元気に仕事をしている卒業生に会うと、わたしのほうがエネルギーをもらうことができます。壁に突き当たっている卒業生もいますが、5年後、10年後には笑顔で仕事をしている姿を想像しています。

大学4年間の中で、一人ひとりの夢が確実なものになって将来につながってゆくことを願っています。そのための一歩を今日踏み出しませんか。

ゼミ紹介

私の担当する3・4年生の少年法ゼミでは、教室の中だけではなく、家庭裁判所、県警本部、少年院、児童自立支援施設などの現場を訪ねながら、生ける法としての少年法を学ぶことを目指しています。ときには児童自立支援施設で子どもたちとソフトボール大会をすることもあります。

まず教室の中で基礎知識の整理など事前の準備をします。その準備の過程で出てくる疑問も大切にして、現場を訪ねます。現場に触れて学ぶことは、とても大きいです。本からは学ぶことのできないものがそこにあります。そして、教室に帰り、自分が学んだことなどを整理し、議論をします。この具体と抽象との間の往復を大切にしたいと思っています。教室や机の上で学ぶ理論と現場や実務との両方をつなぐことによって、少年法の全体像が見えてきます。

2005年度からは、名古屋家庭裁判所と提携して、学生たちは、試験観察中の少年と裁判所の中で学習の時間をもったり、一泊二日の合宿に参加したり、社会奉仕活動に参加したりする機会を得ています。ボランティアの体験を通じて学生たちは、少年法の勉強を深めるとともに、貴重な「何か」を学んでいます。

大学のゼミ室は、このような学びの基地であるとわたしは考えています。